2006年11月26日日曜日

不幸のヒトと笹の音

Vujxmkrg
今宮神宮をぬけて大徳寺へ下る。
陽が西に隠れた夕刻、
竹林の庭の渇いた葉音と、
通り抜ける冷えた風に頬を撫でられると、
ここで、この覆う笹の葉を
立ち止まり、静かに見上げたであろう人のことを思う。
不幸の人のくちびるを
裏と表を交互に見せながら墜ちていく笹の葉がなぐさめただろうか。