2007年2月10日土曜日

鎌倉国宝館




鎌倉国宝館
特別展「肉筆浮世絵の美−氏家浮世絵コレクション−」
2007/1/4-2/12

美人愛猫図 懐月堂安度
美人一人立図 懐月堂派
美人立姿図 宮川長春
観菊図 宮川一笑
柳下美人図 川又常正

葛飾北斎
 酔余美人図
 若衆文案図
 寿布袋図
 阿耨観音図
 桜に鷲図
 蛸図

職人尽図屏風 岩佐勝重
氏家浮世絵コレクション

2007年2月3日土曜日

おにやらい

本日の東寺_0zjfyht
流行ってる。

冬季特別公開で五重塔の中に入れる効果。

定期観光バスだけじゃなく豊橋やら奈良やら。
奈良の人も法隆寺だけでは飽き足りず京都も来るのね。
鎌倉の人もあしげく通ってる訳ですが。

でも、そろそろ内部公開も考えてほうがいいかも。
観光のおかーさん達、柱や壁画に触りまくってます。
「どんどん消えてっちゃうわね〜」って言いながら撫でてます。
誰か止めて…。




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京近美から出て平安神宮へ行くと物凄くインタイムで追難式が始まってる。
岡野玲子氏のコミックの影響でホウソウシを一回見てみたかったのでちょっと待ってみた。

ちょっとゆる〜い感じもイメージのまま。
楽しい。
岡野氏もこれは取材したんだろうな。
千年前も多分こんな感じだったろうと。


けそうぶみ
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平安神宮を北に抜ける途中に予てから会社のTさんから近くへ行かれた際は是非!
と勧められていたLa Voitureを発見。
大絶賛されていたタルトタタン。
ランチもまだだったのでチャンスと思い中の様子をうかがうと、ティールームのおねえさんが申し訳無さそうに「ただいま満席で・・・」
そのコトバの後に 当分無理そうです・・・ というニュアンスが隠されていたようなきがして、今回は諦めました。
でも、場所もわかったし。
と、あとから思い返せば、テイクアウトもできたはず・・・。
まだまだだな、わたし。


聖護院の界隈はいくつもの社寺が連なりいずれも節分会で賑わっている。
護摩木を焚く匂いとご祈祷の鼓の音が離れた所から聞こえて来て誘われるように小学校の横路地を入って行った。


須賀神社ではもともと旅行に出る前から懸想文売りから懸想文を買いたくて絶対に行くと決めていた。
良縁、開運、このお守りを鏡台やクローゼット(箪笥)に密かにしまっておくと、衣装が増えて器量由になって良縁に恵まれるとか・・・。
私の目的はどちらかというと・・・
入手するまでのプロセスを大事にするタイプで。。。

境内でおかあさん方が須賀多餅を別けて下さる。
柚子餡の求肥のおまんじゅうでタルトタタンを食べ損なった私に糖分補給。美味!
にこにこと明るい沢山居るおかあさん達がお茶を運んで来て下さる。
お煎茶に福豆が三粒はいっている。
これが塩味があり、お饅頭をいただいた口に涙が出る程合う。
ソラは蒼いし。素敵な休日だ。まーた帰るの嫌になってきた。




須賀多餅の包み紙にかいてあったお菓子屋さんがここ。
大徳屋本舗. 左京区田中里ノ内町4






本日の京博
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覚悟していた程の極寒でもなく、晴天に恵まれ予定は全てクリア。


探幽の雲龍図
永徳親子競演
宗達の白象
友松の雲龍図
応挙の群鶴図の金屏風
芳崖の非母観音
ほうそうし (笑)

特筆したいものだけでもこんなに。
どれも世紀を隔てたものなのに未だ放つ求心力は
こちらのバワーを吸取られてるよう。
引きつけられる集中力に時間も体力も
うばわれるばかり。
日本人てやっぱり凄い。


もう次の事考えてる。





京都国立近代美術館

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昨年のマイベスト特別展だった展覧会。
京都の巡回展で狩野芳崖の「非母観音」を堪能。
東京国立近代美術館で前後期入替えで見逃したけど前期入替えのギリギリでスケジュールが合ったのでHappy lam だ。

結論があり得ないこの絵画ジャンル。
これだけの秀作の列品はなかなか今後望めるかどうか。
感慨深いとはこのことね。
















京都国立近代美術館

揺らぐ近代 日本画と洋画のはざまに
07年1月10日(水)-2月25日(日)


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狩野 芳崖
 地中海真景図
 暁霧山水
 岩石
 獅子図
 不動明王
 仁王捉鬼
 悲母観音


高橋 由一 美人(花魁)
彭城 貞徳 油絵屏風
河鍋 暁斎 河竹黙阿弥作
『漂流奇譚西洋劇』パリス劇場表掛りの場
橋本 雅邦 弁天(騎龍弁天)

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原田 直次郎 騎龍観音
伊藤 快彦
 男性座像
 天瓊を以って滄海を探るの図


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田村宗立  越後海岩図屏風
浅井 忠 琵琶法師
黒田 清輝 湖畔
和田 英作 野遊び
小杉 放菴(未醒) 黄初平


展示目録





2007年2月2日金曜日

本日の懺悔

ginkaku2.jpeg京都タワーに思案するロダン君

通常の書き出しであれば、京博の新春特別展覧会で京都御所障壁画を見てきました!
となるわけだけど。それは予定的に国立博物館パスポートの更新までに特別展観覧枠に余裕がありそうなのでそちらは併せて鑑賞というのが正直。
お目当ては去年の春からずーっと、次回公開になったら何があっても京都に行こうと決めていた応挙の群鶴図の金屏風。
2年くらい前の新出だったかと。
去年の新年に初公開された、目を疑うほどの保存状態を誇る金屏風。
どこぞの旧家の蔵からでてきたそうですが、おそらくほとんど使用されることがなかったであろう状態に、京都っていったいどーなってるんだ・・・。四次元ポケットか。

どういういきさつで仕舞い込まれていたのか当時の背景に、想像するのも楽しく、
予ねてから、来る目出度い席の日のために注文されたものであるのに、開かれることがなかった事情など、
二百年以上という時間をさかのぼる遊びをしてこの屏風の前のソファーで1時間くらい。
新館では特別展が大盛況なのに。


ginkaku.jpeg近世絵画特有の鶴のこの表情。
当時の画師には十八番の画題でも尾羽に出る印象はあまりに様々。
鳥図については女性美をストレートに表現している程、私は好み。画師はやっぱり漢がいい。
花を描くよりも鳥の描き方にその画師の女性感が出てて、画題として明らかに生える雄鳥に対となる雌鳥を如何に描いているかで、あったこともない画師にときめいたりして。

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折り重なる群鶴のバランスは6曲1双の幅を中心上方へピラミッド型に集めていく象徴的な反重力。
初めてこの作品を知ったのは狩野先生の講演会でのスライド。
今すぐにでも飛んでって実物を見たい。という衝動に強くかられた。
実際に目の前にして1年間膨らみ続けてた期待を裏切らない求心力はツキナミにも、画師の魂、としか、他の言葉で表そうにも無意味なあがきにしかならない。
それゆえ、200年を超えて今に現れた意味を知りたくなる。

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この全景、宇宙を思わせるような気がしません?


京博の展示は1つ1つに必ず解説付きのキャプションが設けられていてその内容が独特。
基本的な観覧の知識のほかにその画題や作品に踏み込んだ目線をさりげなく提案している。
音楽を鑑賞するのと同じくらいひとつの画の中にはアーティストの感情があらわにあるはず。
それを察するための訓練が楽しい。

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ところで、・・・。
東博では、撮影禁止のキャプションがあるもの以外は写真撮影可能なもので、この群鶴図屏風や友松や等伯なども禁止の札がないし、止められないので今回はデジカメしまくってしまいました。
群鶴図屏風の時など、座り込んでるソファのとなりに明らかに学芸員かとおもわれる首からカードをかけた女性が座ってたけど、なにも注意してくれないから調子に乗って撮ってたけど。
今さら考えると、この屏風も個人のを依託収蔵しているはずだし、友松と等伯も寺の依託収蔵・・・。プライベートコレクションだよな・・・。
学芸員さんはそういうことは止めたりしないんだろうか・・・。よかったのかな。商売する訳でもないので、まいっか。








新春特別展覧会/京都御所障壁画−御常御殿と御学問所−
2007年1月6日 (土) 〜2月18日 (日)


■1月31日(水)〜3月4日(日)
絵巻
[江戸時代]
四季富士図 円山応挙筆

近世絵画
[桃山時代]
◎雲龍図〈もと襖〉海北友松筆(建仁寺)(写真)
[江戸時代]
◎群鶴図屏風 円山応挙筆




白象ヲミタルコト

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京博へは必ず立ち寄るのにそれゆえいつでもいけるからと後手後手に
なっていた感じの蓮華王院養源院。今回は京都に行く前に発売さ
れた新刊の影響で、やはり、順序として後手にまわしてはいけないの
か。と悟り。宗達を堪能しに養源院を目指す。
博物館の常設のように展示期を逃すとその後何年先に見れるかわから
ないのとちがって、常設されているとおもうとつい。
智積院はいったのにね。あれも狩野先生のコラムによってです。はい。




やっつけ仕事のごとく闇雲に鑑賞してもしょうがないので、後ろ暗くも
そんなきっかけがあったほうが、ただ消化しているような焦りもなくていい。

立派な古い民家のような広い敲きのある玄関へ入るといきなり目の前に
宗達のお獅子が。かわいらしい。このデザイン性、当時にしては「ふざけてる」
とかおもわれなかったのだろうか。

玄関横の控えに女性の職員の方が数名。
暖房機やお菓子居れ、小引き出し等が障子に組み込まれた少しゆがんだ
ガラス越しに見えて、時代物の映画のシーンみたいだ。
私の存在にまったく気がついてもらえないところといい。・・・。
もう一回呼んで出てきてくれなかったら、お獅子と記念撮影でもしてようか?
という心の声が仏様越しにきこえたのか、やっと拝観料を徴収してくださった。
拝観券ではなく、渡されるのは寺の由緒書となるテキストと宗達のポスト
カード。嬉。
ただ、ポストカード、小引き出しから出てきたときはお獅子だったのに、
障子越しの室内の風景が気になってわき目をしてもどったら、白像になってました。
なんで?
この人、お獅子じゃなくて、像でしょ。とおもわれたのだろうか。
うれしかったですが。
そんな感じでこちらの主役は白像で当然と思い込んでいたので、ガイド方式の
参拝にちょっと戸惑う。
お参りもしないでいいんですか?という疑問はさておき。
アナログにも職員の女性の手動でレコーダのカセットテープが部屋の順を追って
再生される。たまーに遭遇する手法。
私の到着時は2つ目のお部屋での再生中だったようで。いきなり白像でした。
お若い男子の3−4人のグループと私だけでしたが、ボーイズは修学旅行以来なのか、
「やっぱりあまり覚えてない」とか、「こんなだった気もする」とか、
ガイドテープを耳にしながらぶつぶつぶつぶつ。
修学旅行のコースにいれるのか?ここ。とかおもいながら。ご本尊かとおもわれる
前にお賽銭箱があったので、ガイドをBGMに手を合わせてみる。
こんなだと、あんまりこのお賽銭箱、つかわれてないだろうな。
そんじゃ、ごめんなさいよ。と拝みつつ、2頭の白像を堪能。

像が日本に初めて来たのは1608年ころだったかな。その以前にも時の将軍が
個人的にお取り寄せしているような話もあるようだけど・・・それはトラの仔だったかな?
宗達がこの杉戸画を描いたときに像を見たことがあったのかは知らないけど、
明らかに間違っているか否かはこだわらない。
古代信仰が「神」を人型にして像を求めたのと同じく、象徴物としてのデザイン。
その、重力ゼロ感が神々しい。
かわいー。って表現だけで、これ好きですというのは申し訳ないけど。
それでゆるして。
だって何しろ、メーンは私の目的とはかけ離れており。

ああ、そっか源光庵とセットで血天井だったのか。鷹峰で体験しなかったので血天井ガイドはここがはじめて。
結構、きっついっす。
本堂にわたる鶯張廊下の天井がメインスポットで、おねーさんが細い棹をもって
最後の時をご説明下さる。
淡々と順をもって語られる口調にもその内容は壮絶で、
刀を握ったまま倒れる武将、此処が伸びた左足、ここで曲げられてる右足・・・
う゛・・・。
で、こちらが・・・。
と、もう何人分ご説明されたかもわかりません。
「そして、こちらが・・・」と家康の忠臣、鳥居元忠が兵の最後を見取り自刀した痕跡という
ご案内に至る。
最初に一回見上げた時に、なにやらはっきりした形が見えてしまったので、
これはもう見ない方がいいと判断し俯いて、ねーさんの説明が終わるのを待っていたのですが、途中、ねーさんはそれに気が付いて何度か説明しながらもこちらを気づかって下さり、
しょうがないので、気にしないでくれ。という意味で首を振って納得していただきました。
耳を塞がなかっただけ、がんばったと思う。
説明のことごとくに、ボーイズが「おーーーーっ」とか
「う゛っわー、すげーっ」と唸る。
昨今の男の子が声を上げてしまう程すごいんすか・・・?

元忠の手勢わずか800の兵で、襲い来る石田光成の軍勢をむかえ伏見城を死守した最後を思うと、もうちょっと気持ちを持って手を合わせられればよかったと思う。
伏見城は元忠勢陥落後、長く敵の手中にあったため、その遺骸を弔うことが叶わず、
残った血痕は洗い落とすことができなかったそう。
宗達の杉戸絵はその霊を弔うために画かれた神獣達。
再訪の際はもう一度そのことを胸に手をあわせましょーね。






2007年2月1日木曜日

cafe SARASA NISHIJIN

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さらさ西陣のランチタイム





















お風呂屋さんのタイルをこれで良しとする、
京都人の底しれぬ懐デカさを感じる。

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富士山にするかどうかはもはや選択の枠にも無かったであろうは関西だから?


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親子競演にまにあう。

到着日は非公開文化財特別公開めぐりに当てるときめていたので、
ランチの後、午後は大徳寺へ。

ここで観光バスの団体さんとかち合う。
でも団体行動なので旨くずらせば特に問題はなく。

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聚光院
親子2代で取りかかった大仕事は、
室中、檀那の間という建物の主要部となる2室を息子の永徳が、
来客がまず通される礼の間、僧侶が衣鉢を受ける事を含めた衣をかえる為の衣鉢の間を父の松栄がそれぞれの襖絵を描いている。

先の妙心寺と同様ボランティア解説員の方が礼の間から順に
各部屋に立っておられ、ころ合いをみては説明をして下さる。復習を兼ねつつ、つい割愛しがちな予備知識を聞かせて下さるのでとても参考になる。

礼の間、まずは松栄の瀟湘八景図で既に時間を取られる。
このつい最近にグッときた瀟湘八景図が近代画だったからこのギャップ感と、本来の空白使いの彼方に見るべき風光へのシンクロ感を楽しむこと、ボランティアのオジサマもさぞびっくりされたことでしょ。


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そして客人は主たる部屋、室中へ招かれます。
息子、狩野四代目(だっけ)永徳の花鳥図。
左右の両脇、梅と松の巨木は正面へ向かわすようなボリュームで、礼の間の静寂を一転させ、美しい花鳥のざわめきに圧倒される心地よさは、あー、あともう一歩、部屋の中に入れて下さい。というもどかしさと紙一重。
人など存在しなくてもすべては生きて営みをつづけている事実を突き付けられる。
ただ、人はそれを思い知り、理解する能力を持っていることに気づきまた、営みの美しさを感受する。
400年後の人間にそれを伝える彼等の純粋なるチカラに言葉無く、ただ顔を緩めっぱなしにしてるだけ。


続いて檀那の間、永徳の琴棋書画図。
主張的な濃淡にも細かな表現で奥行きの有る唐国の山楼。
1戸ずつ順に賢者たちを訪ね、最後の衣鉢の間へ。

松栄の竹虎・豹・遊猿図。
5頭の親子の猿の表情や、目線の先を追うことで彼等の会話が見えてくるよう。方やの2頭の虎と1頭の豹、実は豹はメスの虎と考えられていたらしく、つまりこちらも親子と模されているわけ。
二十歳そこそこのわが子へ重要な仕事を任せた松栄の憶いは、最後の間に父性愛を思わずにはおれない。
あの、描かれた花鳥ののびのびとした営みの音は、覆うように広げられた父の両腕があってこそだったことを改めて思う。

松栄、永徳親子の競演として観賞出来るのはこの特別公開で最後。
今後の永徳展などで、旨く計らわれることも有るかもしれないけど、本来有るべきこの方丈での公開は終了後京博へ収蔵されるため、確かに最後、というのも大げさな話ではないかと。

この抑揚感をおもうと、それぞれを分たれた形で今後は観ることになるのは少し残念だけど、冬の京都を恐れず訪れて本当に良かった。
あとは、秋の永徳展で修復された花鳥達に至近距離で再び会えるのを楽しみにしてます。


非公開文化財特別公開
大徳寺


聚光院
礼の間  瀟湘八景図    松栄
室中   花鳥図      永徳
檀那の間 琴棋書画図    永徳
衣鉢の間 竹虎・豹・遊猿図 松栄










タイタニウム で テンプル

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非公開文化財特別公開によりまずは妙心寺へ。

今回は計画的に回ろうと地図を見比べて経路をメモまでして、尚且つめずらしくそのメモをちゃんとポッケにしのばせて京福電車を降りたのに。山門をくぐると同時にそんな事すっかり忘れてる。
ご案内所で境内図をわけていただきふらふらと仏殿にお参り。
そこまでは予定として問題は無かったんだけど。

山門より向かってすぐ右手に位置する龍泉菴の特別公開。
めずらしくご自由にお写真を撮りくださって結構です。と前置き。なんて心が広いんだ。
公開期間中各お寺にいらっしゃるボランティア解説員さんに順にご説明いただく。
「さあ、こちらが等伯のサルです」と部屋へ導かれた次なるお部屋。
「え?」とおもってたら、同じグループでつれられてた男性が一眼レフでばっしゃばっしゃ撮影を始める。・
・・ちょっとまて、なんか変だぞこの軸。
と、ボランティア解説と写真マンと軸を三角で見比べてると、ボランティア解説が小さな声で、複製ですが・・・。と。
・・・だよねえ。土産もののペナントみたいな発色で外気にさらされまくってます。
写真マンのシャッター音の凍りつき加減が切なかった。
私は私で、もともと入るつもりはなかった院に、山門くぐってすぐ手前だったので何も考えずにはいってしまってあがりこんでから「間違えました」とはいえず、とりあえず観覧。

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狩野派の手といわれる杉戸絵の数々を至近距離で愛で、オールチタンのお屋根に関心しつつ、「あーあ、ドジった。しょっぱなから」600円で等伯のサルの複製を・・・
いや、現代日本画もよかったっす。チタンのお屋根も。
境内図を見ながら、友雪の瀟湘八景図、遠いな・・・とか。

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非公開文化財特別公開


妙心寺 龍泉菴
・由里本出筆平成の襖絵
・長谷川等伯筆「枯木猿猴図」(複製)・枯山水方丈庭園


妙心寺 麟祥院
徳川家光の乳母「春日局」の菩提寺
・小堀遠州作「春日局木像」を安置する御霊屋
・海北友雪筆方丈襖絵「雲龍図」「山水図」「瀟湘八景図」「西湖図」