彼の前髪を見て、美容院の予約を思い出す。
ありがとう。
いやいや、お土産、ありがとう。
小学校3、4年の時の担任が人生で初めて、
大好きになった先生(大人)で、彼は知り合いの材木屋で拾って来た端材に「尻たたき板」と毛筆書きし愛用していた。
小学校卒業のときに、その15センチくらいのミニチュア版を件の材木屋さんにわざわざ作ってもらって、クラスの子全員を集めて配ってくれた。
彼が、昔の卒業生が二十歳になった年に一升瓶をもって自宅に遊びに来た話をしたときの嬉しそうな顔が忘れられない。
私もいつかそんなことしたいとおもった。
だからずっと、年賀状も暑中見舞いも欠かさず出してたはずなのに、
何時から出さなくなっちゃったんだろうか。
こなくなったな・・・。って少しでもおもったりしてただろうか。
だとしたら、本当に悲しい。