2009年5月28日木曜日

本日のランチ

お江戸にも素敵な所がまだございました。
なぜかココにはぴーかん晴れの日に縁がない。

グランドプリンスホテル高輪 にて。

中庭に広がる芝生や木々の新緑が
真直ぐに降る雨に洗われて美しい。
隅々まで手を尽くされている館内からの眺めは
清められた硝子によって尚の事明るく輝いて見える。
行き届いた設備のメンテナンス。
ホテルのホスピタリティー評価に重要なポイントだものな。

美しい硝子の中に、体を冷やす雨から守られている安心感。
音がなくとも絶え間なく降り注ぐ雨と、野性的な乱雑さを払拭した整った庭。
「手入れ」が意味する日本人が好む美がある。

ラウンジ で待ち合わせて食事の前に暖かいカフェオレをいただく。
同席者は私よりもホテリエの対応に厳しい方だ(笑)
客の目線に反応するタイミングの善し悪し、対応の段取りや流れの美しさ。
それはマニュアルを片手に持っている様相ではこなせない要求。
客の要望への対応、人間的な流暢な会話には実はかなりの能力が要求される。
誰にでもできるという事ではない。
高輪の丘陵に鎮座するプリンスホテル群。
その中でも、グランドプリンスホテル高輪であれば、彼らの評価を
ある程度満たしているらしい。

天婦羅 若竹 で天丼をいただく。美味。
若緑の紅葉越しに貴賓館のシルエットが見える。
都内でもこんな時間が堪能できる。
一寸離れた新高輪やさくらタワーのすこし乱雑に動く空気のうるささが
まったくない。
この静かさが今のご時世、経済的には命取りなのかもしれませんが(笑)
大切に存続していただきたい。

大将も秋には執行猶予も解け。
末端のものまで巻き込む泥仕合再燃となるのか。
伝統ってどこにあるべきものなんでしょうかね。